東海大学研修船『望星丸』ミクロネシア連邦へ

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この日は静岡県清水市にある東海大学海洋学研究所にて、ジョン フリッツ大使が講演させていただきました。ミクロネシア連邦の基本情報、習慣、伝統文化、そして日本の統治時代より日系人が沢山住んでいることなどもお話し致しました。実際、故トシオ ナカヤマ初代大統領(在職’79〜87横浜市鶴見出身2世)も、エマニュエル モリ第7代大統領(’07〜現職,高知出身4世)も、ジョン フリッツ大使(’08より現職,藤沢出身3世)も日系人です。それぞれの出身地を中心に、今も多くの親族が住んでおりますし、先祖のお墓もちゃんと存在しています。人口の約20%(5人に1人)が日系人に当たり、これは世界一ですという大使のお話に、受講されていた方々の多くが驚かれている様子でした。さらに地球温暖化による海面上昇など、深刻化している環境問題のお話から、先進国である日本との更なる協力関係が切望される事などを説明させていただきました。

フリッツ大使も百恵大使夫人も東海大学の出身であります。この日は検査入院した末っ子を病院に残し大使ひとり、電車に乗って清水キャンパスへ向かったのでした。あとでわかりましたが、幸い子供の検査は上手くいきました。清水キャンパスでは多くの方々が暖かく迎えて下さり、そして話には真剣に耳を傾けて下さり、安堵の気持ちで東京へ戻って来たのでした。この日の訪問の実現にご苦労いただいた方々に心より感謝申し上げております。

2010年2月14日、副学長山田清志教授のもと、体育学部教授の橋本敏明先生を団長に、東海大学の研修船『望星丸』(ぼうせいまる)が100名近い学生さんを乗せ、第41回研修航海に出航します。清水港を出航した船は2月21〜23日にミクロネシア連邦ポンペイへ寄港、その後ツバル、バヌアツ、ニューカレドニアを経由し、3月18〜19日にはまた、ミクロネシア連邦4州の東に位置するコスラエへ寄港し、清水港へ戻る予定になっています。

ミクロネシア連邦の憲法前文には、初代大統領トシオナカヤマ氏が『海は人と人を隔てるものではなく人と人をつなぐもの』という言葉を取り入れました。美しい海と自然に囲まれて住んでいる太平洋の親戚に是非会って来て下さい。そして日本とミクロネシア連邦が、海を通じて繋がっているのだという事を、実感して来て下さればとても嬉しく思います。

望星丸第41回研修航海

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