2010年版レインボーネシアのカレンダー

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ミクロネシア連邦の写真を数多く撮られているカメラマンの宮地岩根氏が、デザイナーさんとお仲間を伴い来館して下さいました。この日は宮地さんの撮ったチューク州ジープ島や、周辺の美しい海の写真で制作進行中の2010年度版カレンダーの打ち合わせがありました。

日本政府の南洋庁の時代、ミクロネシアに多くの日本人が住んでいました。そのころから最近までジープ島のあるチューク州は トラック(州)と呼ばれていました。近年古来からの呼び名であるチュークに戻したので、正式にはチューク州なのですが、ことジープ島の話になると単語の相性の良さから も、ジープ島のあるのはトラック(州)と言われる事が多いようです。ジープ島という名前も実はニックネームで本名?は他にあるのですが、現在ではすっかりジープ島として定着していますね。 ミクロネシア連邦政府の置かれている現在のポンペイ州も、チュークがトラックと呼ばれていた同時期、 ポナペと呼ばれていました。高品質を誇るミクロネシア連邦のコショウなどは現在でも、ポナペペッパーとして知られています。チュークもポンペイも古来からの名前に戻ったわけですが、ポンペイの方はイタリアのポンペイ(インドのボンベイとも?)と 間違われる事が多くなりました。国名のミクロネシア連邦も、地理分布でいうところのミクロネシア(マーシャル共和国やパラオ共和国なども同じミクロネシアエリア)と国名が混同されてしまう事が多いのも事実であります。太平洋最大のミステリーといわれているナンマドール遺跡やレル遺跡を配し、多種多様の伝統文化が平和に共存している美しい国ですが、地名の件では色々とややこしいことの多い国であります。そこで2011年のポンぺイ新空港完成を軸とし、ミクロネシア連邦をもっと知ってもらおうというプロジェクト が生まれました。世界でも有数に虹が沢山生まれる国ですので、この期に国のニックネームを”レインボーネシア”とし、プロジェクト名は”レインボーネシア プロジェクト”と致しました。今年2月にフジTVで放映された 世界の絶景100選 という番組に、チューク州のジープ島がエントリーされ、瞬間的投票順位が一位になりました。番組では元野球選手で現在はボランティア活動を含め多方面に活躍されている新庄剛志さんがジープ島に行き、幾重にもかかる虹を見て感激され絵を描いて下さっていました。他にもこの国の美し虹に心洗われたと沢山の方々に言っていただいております。地名ではややこしい国ですが、レインボーネシアは本当に心洗われる国だという事を知っていただけたら幸いです。美しい写真で飾られた2010年度版レインボーネシア カレンダーを今楽しみに待っているところであります。

宮地さんのHPです。

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