白井国際交流協会の大使講演会

6月11日(土)千葉県のIFAS(白井国際交流協会)で講演を行いました。白井市は、都心より約30kmの千葉県北西部に位置し、人口6万人の梨の産地として有名な市です。こちらの協会では、年に一度、各国の駐日大使を招いて講演会を開催されており、私は市制施行10周年記念の今年にお声を掛けていただきました。

早朝、スタッフと共に大使館を出発。豊かな緑と近代都市が融合する白井市に到着しました。スライドをもとに、ミクロネシア連邦の文化や歴史、これからの展望についてお話をいたしました。第2部のアトラクションでは、私がウクレレを弾き、スタッフのスエナガとミクロネシアの歌を披露しました。その後、東日本大震災支援チャリティーオークションがありました。フリーダイビング(素潜り)でギネスに載った二木あいさんのサインが入った、ミクロネシア連邦のTシャツが完売となりました。皆様の善意に感謝申し上げます。
このような機会をいただき、国の紹介ができたこと、また少しでも災害支援のお役に立てましたことを有り難く思います。白井市および国際交流協会の益々のご発展をお祈りしております。
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TV放映のお知らせ

チューク州観光局の協力の下、ジープ島の吉田宏司さんが紹介されるTV番組が放映になります。ぜひご覧ください。 

                                                                       2011年6月5日(日)19:00~21:48  TV東京系列(全国ネット)

日曜ビッグバラエティ 3時間スペシャル                                                                「世界のなんともヘンピな所で頑張る日本人!」               
                                   【番組HPより】                                                                                      世界のとんでもないトコロで働く日本人を紹介する。日本からはるばる遠く離れたとんでもない国で働くには深い訳がきっとあるはず。そんな世界各国で人知れず頑張る日本人を一挙紹介。                                  

<ミクロネシア>

当時無人島だった島の美しさに魅せられ、14年前単身で移住した吉田宏司さん。

島名を『ジープ島(JEEP Island)』とし、開島。

ダイナマイト漁で壊滅的にサンゴが死んでいたジープ島の周辺を、珊瑚や魚の自然保護区とするように奔走する。

そして再びサンゴ礁豊かな透明度の高いジープ島として復活させた。

自然に配慮しながら、また地元の人々との共存もはかりながら、島を守り続けている。

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富岡市国際交流まつり International Exchange Festival in Tomioka-City

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野外会場風景
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草柳卓江. 岡野光利市長. 坂口マドカ
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前市議会議長斉藤昌平氏 岡野光利市長 斉藤秀平君
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斉藤秀平君御両親とお爺様
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書道家 玉心会主宰 吉田玉雲先生 ご夫妻
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5月22日、群馬県の富岡市国際交流会が主催した、第二回国際交流まつりが、富岡市生涯学習センターにて開催されました。
ミクロネシア連邦大使館もお招きを受け、小中学生交流絵画展として富岡市の子供達と、チューク州ウエノ島にあるベレアクリスチャンスクール初等科の子供達の絵画が展示されました。
外は途中からあいにくの雨となりましたが、屋内に逃げ込んだ人々も含め、多くの方々に見ていただく事ができました。同じ場所ではインドネシアの舞踊が披露され、またバルーンアートの風船を追いかける子供達の笑い声が満ち、楽しい会場となりました。
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学習センター前には国際部やボランティアの方々の協力で、野外ブースが設営されました。ミクロネシア連邦もおなじみのポナペペッパーをはじめ、民芸品、花のエキスの入った天然オイル、海綿、書籍などの販売をした他、日本との絆を深める事を目的としたレインボーネシアプロジェクトと 、各州の観光パンフレットなどを配布させていただきました。モニターで放映していた現地の映像にご興味を持たれた方からは、色々なご質問をいただきました。トラック島(現チューク州)をご存知の方でも、残念ながらミクロネシア連邦という国名を知る方はなく、早く日本の皆さんに、日本とミクロネシア連邦はとても近しい間柄だという事を知っていただく為、レインボーネシアプロジェクトをがんばろうと、元気の出た良い日となりました。
我々の他にも、インドネシア、フィリピン、ネイティブ英語教師グループなどの国際色豊かなお店が並び、JAが採れたて野菜を破格値で販売するなど、地元からのブースもうまく調和して、週末を楽しむ人々でにぎわいを見せていました。ミクロネシア連邦のブースには、岡野光利市長、前市議会議長斉藤昌平氏やご家族をはじめ、多くの方々にご訪問いただき、応援のお言葉や、差し入れなども頂戴致しました。

富岡市は首都圏より約100キロ、群馬県の南西に位置し、日本百景にも選ばれた日本三大奇勝のひとつ妙義山の下、地震災害も起こりにくく、年間200日近くもの晴天に恵まれる気候と、多様な作物の収穫を可能とする豊かな土壌を有したエリアです。また江戸初期より七日市藩が置かれた事で、早くから路地裏や横丁など、町形成が発達し、人情味のある気質に加え、電気器具、食品加工、輸送機器などの産業も発達し、とても住み易い都市となっているようです。

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人口で言えば約5万人と、ポンペイとほぼ同じ規模ながら、早くから養蚕が盛んであったこの地に、明治政府がフランスから技術者を招聘して設立した製糸場を、世界遺産に登録しようという活動から、富岡市は近年富みに注目されるようになりました。
その富岡製糸場は、後の国内における製糸工場発展の礎として、近代産業の先駆的役割を果たし、同時に日本の東西交易参画の幕開けとなった場所として有名ですが、明治初期から実に1980年代 後半まで稼働していた事は、あまり知られていないようです。
もう稼働しない事が不思議なくらい、手入れされた状態の機械が、ほの暗い工場の奥深くまで長く続く様は美しく実に圧巻です。
来日したフランス人技師らの指導の下、地元で採れる土のやや白みを帯びたレンガで作られた工場はまた、ノスタルジックな景観に溢れ、上毛の日光と唱われ国重要文化財にもなっている妙義神社と並び、内外から多くの観光客が訪れる場所でもあります。
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歴史的な背景に加え、昨今では100人辺りに1人と、外国人の割合が増加している事からも、富岡市国際交協会(Tomioka International Exchange Association 今井秀典会長)の皆さんの活動は多岐に渡っています。
ミクロネシア杯ゴルフ大会など通じ、以前より地元のみなさまとの交流を育んで参りましたが、ジョンフリッツ大使のもと、ミクロネシア連邦と富岡市のみなさまとの間に、更なる友情の輪が広がって行きます事を心より期待しております。
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追記
参加にあたりお骨折り頂いた津金澤久仁子さん、TIAの皆様、湘南工科大学情報工学科の斉藤秀平君に心より御礼致します。
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製糸の街らしく繭(まゆ)をイメージした葛菓子

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眼科医の横山先生ご来館

ミクロネシア連邦チューク州(トラック島)ボランテイアチーム 代表横山 光伸先生(木村眼科内科病院)が広島から大使館を訪問されました。 残念な事にフリッツ大使は本国の国会審議に出席するため不在でしたが大使館スタッフが横山先生にお目にかかることができました。 

横山先生はこのボランテイア活動の提唱者でいらっしゃる医療法人健康倶楽部理事長の伊藤剛二先生の活動に賛同され、毎年現地に行き無料医療奉仕活動をしてくださっています。 伊藤先生がトラック島振興支援基金(故鈴木史郎氏、兄の鈴木健三氏の支援)とともにこの活動を初めてから後藤則史氏の継続により、今年で10年を迎えられました。チューク州立病院はこの十年間で十分な経験と知識を習得し所期の目的を達成されたとして、奉仕団から本年を以って終了したいとの表明がありました。  横山先生による眼科全般の診療に関しましては来年度10周年になりますので、来年を以って終了となります。

伊藤先生をはじめ今まで健康診断奉仕活動に参加してくださった横山先生、看護師、管理栄養士の瀬尾温子さん他、皆様方に心から御礼申し上げます。

この十年の医療奉仕活動とチューク州を知っていただくため、6月28日から7月10日まで広島市まちづくり市民プラザにて {ボランテイア活動 写真展}が開催されます。

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ポンペイ国際空港拡張に伴うファーストフライト延期のお知らせ

皆様方におかれましては日頃より私どもミクロネシア連邦へ、変わらぬご厚意を賜り心より感謝申し上げます。

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七夕に降る雨を「催涙雨(さいるいう)」と言うそうですが、日本の皆様にとりまして今年は、三月の大地震に端を発し、悲しみ苦しみの多い年となりました。

大統領をはじめミクロネシア連邦の国民一人ひとりが、皆様方の深い悲しみとご苦労に、今も深く胸を痛めているところでございます。

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あまり知られておりませんが、長く親密な関係であった日本とミクロネシア連邦は、現在におきましても世界一日系人の多い国でございます。この国に多くの先祖や友人を持つ我々の家族や同僚たちは日々、日本からのニュースを息をひそめて見守ると同時に、皆様方が一刻も早く再起され、明るい未来へ歩み出される事を心より祈り続けております。

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このような状況下、本年夏に予定されておりました、ポンペイ国際空港拡張に伴う日本発記念直行チャーター便『ファーストセレモニアルフライト』も、延期をする事になりました事を、ここにご報告させていだだきます。

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近年の国際社会において、太平洋の真ん中という海洋的要所である事から、多様なステージでの人の往来が増加しているミクロネシア連邦ですが、それに反し日本からの来国者人口は年々減少しています。日本からまっすぐ飛べば5~6時間という距離にありながら、グアムなどを経由するしかない交通手段が往来にくさびを打ち、両国の関係が徐々に希薄になって来た事は、縁戚関係とも言える我々にとりまして寂しいばかりでございました。

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そのような折直行便発着を可能とするべく、日本のODAによってポンペイ空港滑走路拡張工事が決定した事は両国にとって、とても意義のあるものとなり、またミクロネシア連邦の国民には、大きな喜びを持って迎えられました。工事が着工して早3年、今年度予定していた完成が、心待ちにされておりました。そして『ファーストセレモニアルフライト』の実現を大統領の名の元、ジョンフリッツ駐日大使を中心に、国起こしを目的として発足したレインボーネシアプロジェクトの核と位置づけ、活動を続けて参りました。

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多くの皆様方のご支援ご協力を得ながらここまで歩んで来ました、この『ファーストセレモニアルフライト』が延期となった事は残念ですが、来年はちょうど日本とミクロネシア連邦の正式な国交樹立25周年目という年にあたり、歴史的にも素晴らしいこの期に、両国のさらなる発展と交流の波を広げるべく、また新たな構想にも想いを馳せ、発想の転換をする事に致しました。

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ミクロネシア連邦は美しい国です。

物質的には恵まれていませんが、多様な文化がちりばめられた600余りの島々を囲むのは、どこまでも美しい海、世界一の環礁、色とりどりに咲き乱れる花々や緑は、太平洋を渡る鳥たちの美しい鳴き声とともに風にそよいでいます。時折降る恵みの雨の後ろから、すっと出てはすぐ消える幾重にも掛かる虹は、時として月の夜空にまでミッドナイトレインボーとして現れ、人の心に静かに染み入ってまいります。そしてどの子も我が子と育て、笑顔に満ちた暖かい眼差しと笑い声があふれる国、それがミクロネシア連邦でございます。

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そんな国ミクロネシア連邦ですが、様々な国に支配され続けてきた歴史は複雑です。

そして戦後における米国信託統治という状況下、初代大統領トシオナカヤマ氏による1986年の無血独立宣言は、国際社会において驚きを持って迎えられました。それから3年目の1989年、日本政府による統治から44年目にあたるこの年に、日本との国交樹立という新たな友好関係へ踏み出した事は、世界の歴史に深く刻まれる出来事となりました。

来年はちょうどその年から数え四半世紀を迎えようとしております。

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これからの太平洋、引いては地球規模で国際関係をとらえるならば、ミクロネシア連邦と日本のみなさまとの交流が途切れる事無く、更なる友情を深めていく事に期待を込めて、この記念すべき国交樹立25周年目に、海を越えてやっていらっしゃる皆様方をお迎えする事を、モリ大統領以下心待ちにしているところでございます。

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長きに渡りミクロネシア連邦の友人でいて下さり、いつも応援して下さる日本の皆様の苦しみが一日も早く癒え、活力を取り戻されますよう、モリ大統領そしてジョンフリッツ大使以下、心よりお祈りしつつここにご報告させていただきます。

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