成田空港にてコスラエダンス

いつもミクロネシア連邦を応援して下さっているボランティアの内山价充さんのご助力により、成田空港の活性化を計る『オアシスプロジェクト』の一環として、出発ロビーにいらっしゃるお客様に、ミクロネシア連邦コスラエ州のダンスパフォーマンスと、ミクロネシア連邦の情報ならびに、国起こしレインボーネシアプロジェクトを知っていただく機会をいただきまた。 コスラエ州はミクロネシア連邦4州のうちのひとつで、人口は約7千人と一番少ない地域でありますが、固有の言語や文化を有しています。あまり知られていませんが中でも、数世紀以前に建てられた建造物であるレル遺跡は、質素で純朴な現在の島からすると、想像し難いほど緻密な構造と規模であり、周りの緑とたまに行き交う島の人々の背景の中に、自然に溶け込んでいます。美しく豊かな海と目に眩しい緑の木々や草花、そして島のあちこちから聞こえてくる、素晴らしい歌声によるハーモニー、調和を重んじ、笑顔を絶やさない穏やかな人々の暮らすこの島は、訪れた人をいつの間にか魅了してしまう、大きな力を持っているようです。 ミクロネシア連邦全体に言える事ですが、コスラエにも日系人が多く存在しており、日本名を持つ人によく出会います。人間以外でも日本に関連するものは色々残っており、特産物の一つコスラエタンジェリンは日本時代、海を超えてやって来た鹿児島みかんが起源と言い伝えられており、味も日本のみかんに酷似しています。 翌日から東京ビックサイトで開催されるJATA(世界旅行博覧会)でのパフォーマンスを控えてたこのチームは、コスラエ現地からの招聘は、航空運賃や乗り換え時のグアム滞在費など、資金面での問題が大きかった為、コスラエ観光局の計らいにより、グアム在住のコスラエ出身者8名で構成されました。伝統的なダンスに加え多様なダンスを観る機会の多い、グアム在住者ならではの創作性が融合して、素晴らしいパフォーマンスとなりました。棒使いの演目が主でしたが、リズミカルで時に激しく床を叩く音は空港ロビーに響き渡り、太い棒が次々と折れるなど、気迫に満ちたパフォーマンスに、出発を待つ多くの人々がぞくぞくと集まり、大きな拍手をいただきました。パフォーマンス終了後は希望される方に、ダンシングチームとの写真撮影のサービスタイムがありましたが、次々と申し込まれる方が殺到し盛況な時間が流れました。お客様は異文化との緊張を楽しみながらダンサー達とポーズを決めていました。成田空港オアシスプロジェクトの方々に準備していただいたデスクでは、ミクロネシア連邦のパンフレットや、有志で構成されたNGOレインボーネシアの国おこしプロジェクトも紹介させていただき、多くの関心をいただきました。 今のところグアムで何時間も待って乗り換えないとたどり着けない、近くて遠い国ミクロネシア連邦ですが、来年度のチャーター直行第一便の実現に向け、このような素晴らしい企画にお招き頂きました事を、こころより感謝致しております。

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